FC2ブログ

映画 「私のちいさなピアニスト」

来週いっぱいで上映が終わるとのことでしたので、思い切って行ってきました。

 

ひと言で言うと、「良かった」ですよ。

とにかくわかりやすかったし、登場人物の心情も最後まで丁寧に描かれていました。

ピアノの名曲もたくさん聴けました(一つだけ欲を言えば、BGMが映画用音量になっていましたので、普通にピアノ曲を聴くボリュームよりはるかに大きくて、そこは違和感がありましたが)。

 

ピアニストになって名声を博する夢破れた女性が、今度は有能なピアノ教師としての名声を得るために優秀な生徒を探す、という、ある意味エゴイスティックで、関西弁でいうと「えげつない」物語が前半を占めますが、ピアノ教師に憧れる中年のピザ屋の主人の存在が、ただの「えげつない」物語になるのを阻止し、人の心の温かさを感じさせてくれます。

 

このピアノ教師の挫折感、コンプレックスは相当なもので、そこから教師としての名声を求める強い気持ちが生まれているのですが、この教師に真剣に向き合う母親、兄、そしてピザ屋の主人から彼女は何が一番大切なのかを学んでいきます。

 

何よりも、最初は自分の「出世の道具」でしかなかった一人の天才少年の真直ぐな彼女への思いが、彼女を変えていくのです。

教えることは学ぶこと、そして人を育てることで自分も育てられる、ということをこの映画は伝えようとしているのだと思います。本当の愛は、相手を独り占めすることではなく、相手の幸せを心から願うことだとも。

 

天才少年が20歳に成長した姿を、ジュリアス=ジョンウォン・キムさんが演じています。彼が最後に奏でるラフマニノフのピアノ協奏曲第二番は、音色といいテクニックといい、本当に素晴らしかったです。ジュリアス=ジョンウォン・キムさんのコンサートがまた日本であれば足を運んでみたいと思います。(このコンサートは天才ピアニストの凱旋帰国コンサートということになっていますが、実際にはどこで録画されたのかな、と思いました。聴衆はほとんど欧米系の方々だったように思いましたが…)

 

ところで、スポーツ界には「名選手、必ずしも名監督ならず」という言葉がありますが、音楽ではどうなんでしょうね? 名演奏家でなければ優れた演奏家を育てることはできないのでしょうか?

ご存知の方、いらっしゃいましたら教えてくださいね。

スポンサーサイト

プロフィール

そよかぜおばさん

Author:そよかぜおばさん
韓国ドラマ「春のワルツ」で描かれなかった15年間に興味を持ち、何とかこの空白を埋めてみよう!と皆さんからアイデアを頂きながら進めてきました。ドラマ後の物語(ピアニスト クリス・ユンの復活)も同時進行させています。「空白の15年」はまだ6年ほど残っていますが、「復活編」はひとまず完結いたしました。


これとは別に趣味のクラシック音楽の話、印象に残った本やテレビ番組、映画の感想など思いつくまま気の向くままにお話ししたいと思います。

最新コメント

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード