SPRING WALTZ   -ドラマの後の物語-

                                  (Epilogue)


  ピアニスト クリス・ユン復帰リサイタルの一週間後、青山島の小学校に一台のグランドピアノが運び込まれた。スホのたっての希望で明日はここで青山島の人々を招待してリサイタルが開かれることになっており、今日はその準備をしているのだった。
「またこの島にグランドピアノが運ばれるのを見るとは思わなかったよ。」
 校庭の一角で準備作業を見守っていたフィリップが、スホに向かって感慨深げに言った。フィリップは復帰リサイタルの後マリアと一緒に韓国内を旅行して、先ほど偶然ピアノと同じ船で青山島に到着したところだった。
「まだまだ先のことだけど」
と、スホがフィリップを振り返って言った。
「僕の仕事が軌道に乗ったら、いつかこの島に小さなコンサートホールを作りたいと思ってるんだ。そして僕だけでなく時々は他のアーティストも招いて、ささやかでも質の高いコンサートを毎年菜の花の季節に開きたいんだ。」
「なに、音楽祭でも立ち上げるつもりなの?」
「まさか、そんなに大げさなものじゃない。でも良い演奏を聴きたいと思ってもこの辺りでは難しいだろう? 本物の演奏を聴いたことのない人たちに、音楽がどれほど素晴らしいものか伝えたいんだ。僕がここにいた時、いろいろ工夫してやってみたけど試行錯誤の連続でなかなか十分なことはできなかった。でも僕の手も治ったし、ピアノのソロだけじゃなく弦楽器や木管楽器の奏者を誘えばオーケストラは無理でも室内楽ならできるだろう。音楽によって傷ついた心が癒されたり、力づけられたり、生きる喜びを感じたり…。そんな経験を僕たちは今までに何度もしてきたじゃないか。それをこの島の人たち、特に子どもたちに伝えたいんだ。ホールができるまでは学校を借りてね。」
「なるほどね。音楽家としてそういう活動も大切だね。それにこの近隣の島や町からも聴きに来てくれたら青山島も多少は潤うだろうし。」
「そうなんだ。青山島の人たちに何かお礼ができたら、とも思ってね。」
「お礼?」
「うん、すべてはここから始まったから。もう二十六年も前のことになる。借金取りに追われた親父が僕をおじいちゃんに預けるためにここへ連れて来たんだ。その時にはもうおじいちゃんは亡くなっていたんだけど、偶然出会ったウニョンのお母さんに僕は預けられた。その後のことは君も知っている通りさ。青山島に来てウニョンに出会わなかったら今の僕はなかった。それに結婚してここに住んでいた時、島の人たちには本当に良くしてもらったんだ。親父のこと、僕がチェハとして生きていたことには触れないで、ウニョンと一緒に戻ってきた僕を当たり前のように受け入れてくれたんだ。そのお陰で僕はありのままの自分に戻って生き直せたと思うんだよ。だから、それを忘れないためにも毎年ここに帰って来たいんだ。」
「そうか。それも大事なことだね。でもオーストリアも忘れてもらっちゃ困るよ。あそこにも君の恩人はたくさんいるんだから。」
「もちろんだよ。僕を音楽家として育ててくれた所だもの。いずれ必ずリサイタルは開くよ。」
「そうこなくっちゃ。ウィーンには大学時代、一緒にコンサートをやったハンスやゲオルグもいる。君がリサイタルを開く時には二人とも駆けつけるって言ってたよ。ロンドンのジョンも是非聴きに来たいって。だから自分たちの予定と重ならないように日程を組めって、僕がウィーンを出る前に連絡してきた。気の早いやつらだ。」
「そう、それはうれしいね。みんな立派に活躍してるんだろうな。僕はまだスタートを切ったばかりだけど。もっともっと勉強しなくちゃ。」
「それはそうだね。レパートリーを広げて、さらに腕を磨くという意味ではまだまだ勉強が必要だ。演奏家の勉強に終わりはないからね。でもそれは他のみんなも同じことだよ。
 もしかしたら君はこの十年のブランクを心のどこかで気にしているかもしれないけれど、そんなこと考えるな。君のピアノは変わった。当然だよね、今の君と以前の君は違うんだから。今にして思えば、以前の君の音楽は胸の奥に押し込めた苦しみを越えようとする気持ちから発せられていたような気がするんだ。もちろんあの頃の僕にはわからなかったことだけど。でも君はもう苦しみは全部乗り越えた。今の君の演奏からは苦しみを越えられたことへの感謝、優しさ、そして前に向かって進もうとする力強さが感じられるんだ。この十年間、ステージには立ってなかったけど、君の音楽はずっと君の中で育っていた。先週の演奏を聴いて、そのことがよくわかったよ。
 だから遅れを取り戻そうとするんじゃなく、君が弾きたい曲を弾きたいように弾くんだ。先週の『子どもの情景』もショパンもモーツァルトも、聴く人の心を優しく包んで力づけるような演奏だった。昔の君にはできなかったことだよ。新聞の批評もほめていただろう?」
「ありがとう。頑張るよ。これから弾いてみたい曲はたくさんあるし、普通のリサイタル以外にも僕のピアノで誰かの役に立てることがあれば協力したい。それから大きな町での演奏だけではなく普段あまりコンサートが開かれない町でも演奏してみたい。」
「君は前にもそう言ってたね。大きなホールでのリサイタルより、小さな町でお客さんは少なくてもいいから静かに自分の音楽を聞いてもらえるようなリサイタルがしたいって。でもコンクール優勝者ともなると、都会での仕事が多くなってなかなかスケジュールがうまく調節できなかったんだよね。」
「ああ、でももうコンクール優勝者はいいだろう? あれから20年近く経つんだし。」
「そうだね。もう優勝者としてのタイトルより君自身の音楽で仕事をする時期だとは思う。じゃあまず早く二人で独立できるように頑張って。今はまだ他のアーティストとかけもちだから何かと制約もあるしね。この前も聞いたけど、まだウィーンに戻って来る決心はつかないかい? 君を待っているファンはヨーロッパ各地にたくさんいるんだ。」
「そのことを真剣に考え始めたのは先週のリサイタルが終わってからだから、まだ何とも。でも当面は僕が行ったり来たりするつもりでいるんだ。」
「どうしてだい?」
「僕のため、家族のため。僕はようやく再スタートしたばかりだし、早く仕事を軌道に乗せるためにもしばらくは自分のことに集中したいんだ。家族を連れてウィーンに行ったら、ある程度向こうでの暮らしに慣れて、それぞれの生活が落ち着くまでにはかなりの時間がかかるだろう? ドイツ語ができるのは僕だけだから、どうしてもいろんな場面で手を貸さざるを得なくなる。みんなをサポートしていたら自分の練習どころじゃなくなってしまうからね。」
「そうか…。確かに家族のこととなると、通訳を雇えばすむという問題でもないんだろうな。」
「ああ。それに子どもたちのことを考えるとあまり急がない方がいいと思うんだ。外国で暮らして韓国とは違った文化に触れることで得るものは大きいし、どの子にも一度は経験させたいことなんだけど、ある日突然外国で暮らすことがどれほど大変なことかは僕も身にしみて知ってるから、ある程度準備をさせてからの方がいいんじゃないかな。心の準備も言葉の準備もね。」
「なるほどね。だったら君にある程度余裕ができるまでの間、子どもたちは少しずつその気にさせたらどうだい。子どもの頃って好奇心が旺盛だから、自分の知らない世界に憧れたりするはずさ。僕もそうだった。自分の知らない土地に行ってみたかったし、珍しいものをたくさん見たかった。だからオーストリアや他のヨーロッパの国の写真なんかたくさん見せて、まずは旅行に連れて来いよ。それでここに住んでみたいと思うように仕向けてやろう。そういう気持ちになってから来ると馴染むのも早いと思うよ。ヘジンたちが喜びそうなもの、見つけたら送ってやるよ。」
「ありがとう。ヘジンにはいい刺激になると思う。あいつ、青山島を出ることには猛烈に抵抗していたけど、統営(トンヨン)に連れて行ったことで、この世には自分の知らないいろんな世界があることに気付いたらしいんだ。ソウルに行ってからは僕や父に韓国の他の地方のことや外国のことをいろいろ尋ねたり、自分で調べたりするようになったんだよ。ヘジンが何かやりだすとヘヨンも負けじと同じようにやろうとするから、ヘジンをその気にさせると早いかもしれない。」
「それはいいことだね。楽しみだ。ねえ、確かヘジンの名前って『広い世界に出て行く』っていう意味だったよね?」
「ああ、大きくなったらこの広い海へ自分の心が決めるままに自由に漕ぎ出してほしいと願ってつけた。」
「だろう? だったらその道筋を用意してやらなきゃ。」
 そこへウニョンがヘヒャンの手を引きながら、マリアと一緒にやって来た。
「おい、ヘヒャン。お前、何だか黄色いぞ。」
とスホは笑いながらヘヒャンを抱き上げた。
「ヘジンとヘヨンが菜の花畑でかくれんぼ始めたのを見て、二人を追いかけて中へ入っちゃったのよ。でもヘヒャンの背丈では菜の花にすっぽり隠れちゃうからかくれんぼにならないの。最後は出るに出られなくなって大泣きよ。」
とのウニョンの説明に、スホとフィリップは思わず微笑んだ。
「で、ご機嫌直しにお散歩しながら、マリアさんをあちこち案内してきたの。ヘジンとヘヨンはそれぞれ友だちに出会って遊びに行きました。ねえ、二人で何話してたの?」
「これからのこと。チェハや僕たちやみんなのこれから。ウニョン、Ich warte darauf, nach Wien von allem von dir zu kommen.」
「えっ、何て言ったの、フィリップ?」
 突然のドイツ語に、ウニョンは目を丸くした。
「『皆さんのウィーンへのお越しをお待ちしています』だって。フィリップに返事を催促されてたんだ。」
「ああ、そのこと…。ちょっと待ってね、フィリップ。すぐには決められそうにないのよ。
私は『行けば何とかなるだろう』って気楽に考えてたんだけど、お母様から『旅行に行くのとその土地で暮らすのとは訳が違います。そんなに甘いもんじゃありません』って叱られたというか、呆れられたというか。まず私がドイツ語をある程度話せるようになりなさいって。それからいずれ子どもたちをソウルの大学に行かせるのか、ウィーンの大学に行かせるのか、よく考えなさいって言われて…。ヘジンはもう小学3年生だしウィーンに何年も行ってたら韓国での受験に不利になるから、子どもたちを連れて行くならウィーンで大学まで行かせるつもりでいなさい、子どもに最善の道を考えてやるのが親の務めですって言われるんだけど、今からどこの大学に行かせるかなんて決められないじゃない? 私たちが決めることでもないでしょうし、かと言って子どもたちに今決めなさいってわけにもいかないし。」
「今からそんなことまで考えることはないさ。母さんは相変わらず教育熱心だから。」
とスホは笑った。
「すぐに決めなくていいよ。当分は僕が仕事に合わせて動くから。そうして暮らしながら家族としてこれからどう生きて行くかみんなで考えよう。以前は韓国からの演奏会の依頼は全部断っていたけれど、これからは韓国でも日本でも中国でも、僕を呼んでくれる所にはどこにでも行きたいと思うんだ。もちろんヨーロッパにもね。だからこれからどんな生活になるのか僕にもまだ見当がつかないんだけど、どこで暮らしても僕は今までのように毎日一緒にいられるわけじゃない。みんなでウィーンに行って僕が留守の時に何かあったら心配だし、だったら君や子どもたちはずっとソウルにいる方がいいかもしれない。ソウルなら僕の両親や君のお母さん、サンウの家族もカングもいるから、いざという時も心強いだろう。」
「とにかく、ウニョンはまずドイツ語をきちんと教わること。できたら英語もね。ママが勉強を始めたら、きっとヘジンとヘヨンは一緒にやりたがる。そうやって韓国で勉強しておいてオーストリアで実際に使ってみたら、言葉はじきに身につくよ。」
 そう言って、フィリップはウニョンにウィンクして見せた。
「わかったわ。でも私、あっという間にヘジンとヘヨンに抜かされるんじゃないかしら。子どもたちは学校でも英語を教わってるものね。」
「私もお手伝いしますよ、ウニョンさんのドイツ語のお勉強。ウィーンに来られたらいつでも相談してください。」
 フィリップの脇からマリアが声をかけた。
「ありがとう。助かります、マリアさん。あちらで頼れる人があるってどれだけ心強いことか…。」
「どうぞ、ご遠慮なく。チェハさんがウィーンでリサイタルされるのはいつ頃になるかしらね、フィリップ?」
「う~ん、まだわからない。先週のリサイタルが好評だったから、早速韓国内からリサイタルの依頼が来てるんだ。それに釜山からチェ・チャンホが聞きに来てくれて、なるべく早い時期に釜山でもリサイタルやってくれ、って言って帰ったよね。それは彼が自分で主催者を見つけてくるらしいからその話次第だけど、まずは韓国内でいくつかリサイタルをやってからだな。
 先週のリサイタルの記事はマリアが仕上げて早速ウィーンに送ったし、韓国でのリサイタルを成功させたらいずれウィーンやその他の所からも仕事の依頼が舞い込むはずだ。しっかり準備しておけよ、チェハ。」
「ああ、わかってるよ。」
 スホは静かに頷いた。
「これから私たちにどんな道が開けていくのかしらね。十年後の私たちはどこでどんなふうに暮らしているかしら。私が生まれて初めて飛行機に乗ってオーストリアに行った時、十年後にこんなことになってるなんて夢にも思わなかった。心配なこともあるけれど、でも楽しみよね。人生って予想通りにも思い通りにもならないけれど、何かのきっかけでまた新しい道が開けていくんだものね。」
そう言いながら、ウニョンはその場にはいないイナのことを考えていた。イナは一か月近くも留守にしてあちらでも仕事がたまっているからと青山島への同行は断って、リサイタルの数日後にウィーンへと戻って行った。先週の復帰リサイタル終演後、スホはイナのために演奏した「未来へ」という曲の自筆譜に
「我が友 ソン・イナさんへ
  心からの感謝を込めて
         Chris Yoon」
と書き入れて「本当にありがとう。これからもよろしく」と手渡した。イナは穏やかな笑顔を浮かべてそれを大事そうに受け取るとスホと握手し、続いてウニョンにも手を差し出した。ウニョンはイナと初めて会った時、彼女を姉のように思ったことを思い出し、無言のまま握手を交わしながら、イナがもう自分を責めることがないよう、そして彼女がこれからたくさんの幸せに恵まれるようにと祈った。この十年がイナにとっては予想だにしなかった辛い歳月になってしまったことを思うとウニョンの心は痛んだ。でも一つの区切りをつけた今、彼女も新しい道を見つけてほしいとウニョンは心から願っていた。
「もっともっと幸せになれるよ。君たちも、僕たちも。マリア、後でお祈りに行こう。必ず願いを叶えてくれる素敵な場所があるんだ。」
「もう行ってきたのよ。ウニョンさんに教わって、一緒に石を積んでお祈りしてきたの。」
「なんだ、後で連れて行こうと思ってたのに。いいよ、僕一人で行くから。」
 フィリップはそう言って少し悔しそうに笑った。
 いつの間にか、十数人の男の子たちが校庭でサッカーを始めた。その中でヘジンも久しぶりに出会う島の友だちと一緒にボールを追いかけながら、スホとウニョンに手を振った。
「青山島の子どもってバスケットボールはやらないのかな?」
「そう言えば、僕がいた頃から野球とサッカーだったな。」
「つまらないな。バスケットだったら教えてやるのに。でもいいや。ちょっと運動したくなったから、僕も仲間に入れてもらおう。チェハはダメだよ。明日、本番だから。」
 笑いながらそう言うと、フィリップは子どもたちの輪の中に走って行った。


 翌日は見事に晴れわたり、島の人々は昼食を済ませると三々五々小学校の体育館に集まってきて、会場の入り口で人々を出迎えるスーツ姿のスホと笑顔で挨拶を交わした。彼らはスホがまたピアニストとして再起できたこと、島に戻って来て自分たちのために演奏会を開いてくれることを口々に喜び、スホはみんなとの再会を喜び、ここまで足を運んでくれたことに対して感謝の気持ちを伝えた。
 演奏会用のグランドピアノは檀上ではなくフロアに置かれていた。それを取り巻くように並べられた椅子は開演予定時刻にはほぼ埋まり、スホはピアノの前に立つと聴衆の拍手に一礼した。
「皆さん、今日はお忙しい中、私のささやかな演奏会にお越しくださりありがとうございます。久しぶりにお目にかかれたこと、そして私の演奏を聞いていただけることをとても嬉しく思います。
 子どもの頃、私がこの島で過ごしたのはほんのわずかな時間でした。それにも関らず青山島での日々は韓国を離れて暮らしていた十五年間、忘れることのできない思い出としていつも私の心の中にありました。大人になって韓国に戻りこの島で家庭を持てたこと、この島で生まれた私の子どもたちが皆さんに見守られて元気に育ってくれたこと、何より幸せなことだと思っています。今までいろいろなところで暮らしましたが、私にとってふるさとと呼べるのは青山島だけです。これからも仕事の中心はソウルになりますが、私たち家族にとって大切なふるさとであるこの島に毎年一度は戻って来て、演奏を聞いていただく機会を作りたいと思っています。
 それでは始めます。最初の曲は私が島で暮らしていた時に作った組曲『島の四季』です。」  
 スホはピアノの前に腰を下ろし、自作の曲を弾き始めた。会場の片隅でウニョンは子どもたちと共に彼の演奏に耳を傾けながら、
「オッパ、今まで本当にありがとう。」
と心の中でスホに語りかけた。
「あなたはずっと自分のことよりも私のこと子どもたちのことを考えてくれたけど、これからはあなたの生きたいように生きてちょうだい。あなたが望むならどこへ行ったってかまわない。私は昨日こうお祈りしてきたのよ。『スホ・オッパがもう二度と大切なものを失うことがありませんように。そしてたくさんの人にスホ・オッパの音楽を届けることができますように。』って。私はいつまでもあなたについて行くから。」
 少し遅れて会場に入って来た少年が空席を探しているのに気づいて、ウニョンは自分の椅子を譲ってやると開け放たれている扉の傍に立ち、外を眺めた。戸外には民家や田んぼ、満開の菜の花畑や青々と実った麦畑、そして広い大きな海が広がっており、スホの奏でる音色は風に乗ってそれらすべてを越えて行った。それはあたかもスホの思いが大空を自由に羽ばたいていくかのようだった。
「響け、響け、どこまでも。スホ・オッパのピアノ、どこまでも響け。」
ウニョンはそっと囁いた。


                                           
                                           (The End)
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コメント

未来へ

チェハ(こう呼ばせてくださいませ~~)の奏でる曲が
開けた扉からどこまでも響きわたる…感動のエピローグでございました。
mkmさん、お疲れ様でした。
何度も何度も観た「春のワルツ」…
mkmさんが作り上げたものと分かっていても、チェハとフィリップの会話は
あたかもそばで聞いているかのような自分がいるんです。(爆)
イナへの心遣い?思いやり?涙があふれました。
イナがこれまで抱えてきた心の傷を思うと、私まで救われたような気がします。mkmさんの優しさが心にしみました。ありがとうございました。
チェハを支えてくれた方々への感謝の曲は「島の四季」…?
ウニョンへは?な~~んちゃって!
コンサートが終わって、自宅に戻り、子供たちが寝たあと、
菜の花畑が見える思い出のベランダで、優しくウニョンの肩を抱きながら、幸せを感じているチェハが~~~。
って、勝手な妄想をして、幸せになってるアホな私をゆるしてくださ~い!うふっ!
  • 2010-05-18 17:50
  • URL
  • qoo #sSHoJftA
  • Edit

qoo ちゃん

ありがとうございます。
「島の四季」はチェハにとっての島の素晴らしさ(景観、気候、それに対する彼の思い)を音楽で表現した曲だと考えていただければと思います。いつものように(注)でもつけて説明をつけておけば良かったですね。"The End" の後に何かを書くのも…と思い、省略しちゃったもので…。m(_ _)m

青山島では自作の曲だけでなく、モーツァルトもシューマンも弾いてます。自作曲の分、ショパンを少し減らしたんじゃないでしょうか。これも書こうかどうか迷いましたが、ここでそれを詳しく書くと、くどくなるように思えたので省略。で、プロとしての演奏活動をスタートさせたわけなので、いくら親しい人たちを招いての演奏会でも自分の家族のための演奏をおおっぴらにはしないんじゃないかな、と思えたので、「ウニョンへ」というのはありません。でももちろん、お客さんに詳しく説明しなくてもウニョンが聞いたら自分のためとわかる曲は弾いただろうし、それで彼女は満足だったのではないかなあ。もちろん、お家に帰って子どもたちが寝静まってから………はあったに違いありません!(断言)

他にも、イナをエピローグに登場させるかどうかも迷いました。ただチェハ・ウニョン夫婦とフィリップとマリアさんのカップルがいるところに一人イナがいるといささかバランスが悪いかな、と思われ、だったらマリアさんだけ先に帰ってもらって、チェハ夫婦とフィリップ、イナの4人にしようかとも考えましたが、イナにとって青山島には良い思い出がありませんし、3人と同じ場所で未来を語るにはまだちょっと辛いかな、と思い、先に帰ってもらいました。でもいつの日か、イナが明るい笑顔を浮かべてチェハの菜の花コンサートを聴きに来る日が来ますように、と願っています。
  • 2010-05-18 20:54
  • URL
  • mkm #0ls4tc0A
  • Edit

終ってしまいました、、。

mkmさん、ついに、最終話になってしまいました。
でも、こんな風に幸せな最終話にしていただけて、嬉しかったです!そして、すっきりしました!
やっぱり私はハッピー・エンドが好きなのだな~と、つくづく思いました。

最終話、好きなフレーズがたくさんです。
フィリップがスホに、「この10年、ステージに立てなかったけれど、君の音楽はずっと君の中で育っていた」
「苦しみを越えられたことへの感謝、優しさ、力強さが感じられる」
というところ。

また、スホが、「いつかこの島に、小さなコンサートホールを作って、毎年菜の花の季節に、ささやかでも質の高いコンサートを開きたい」
という希望を持っていること。
本当に実現できたらよいでしょうね!

早速リサイタルの依頼が来ていることもわかり、これからの明るい明日が想像できます。

イナへの気づかいも曲に託して、チェハとしても立派でした。ほんとに、かわいそうでしたものね。

スホの手が治り、再びステージに戻ってこられるまでの物語を私たちのおねだりで執筆してくださるにあたり、多くの方々がmkmさんを陰から支えてくださったこと、心から感謝しています。
ありがとうございました!
そして、mkmさん、長い間、それをお一人でまとめてくださって、本当に大変でしたでしょう。

菜の花の季節に、あの島で、再びクリス・ユン・のピアノが聞けたなんて!
響いてきましたよ~私の胸にも、ウニョンさ~ん!

その夜は、ベランダで、春のワルツも踊りましたか?


  • 2010-05-19 21:49
  • URL
  • 青空 #SFo5/nok
  • Edit

青空さん

お陰様で何とか最後まで漕ぎつけることができました。皆さんのスホ・チェハへの思いにたくさん支えていただきました。ありがとうございました。

エピローグだけ読むと、これからのクリス・ユンは世界中飛び回ってバリバリ演奏会をこなすピアニストになりそうなイメージを持たれるのでは?と思いますが、私の希望はあまりバタバタせず、落ち着いて自分の音楽を表現できる演奏家です。ただ復帰当初は多少頑張らなくてはいけないでしょうし(だってブランクがあるから最初はきっとギャラも安いでしょう?)、どれくらい頑張れば家族を養いフィリップの生活も安定させられるかわからないので、そこをごまかすとこうなってしまいました。

韓国だけに収まることなく、ヨーロッパに行きっぱなしでもなく、かと言ってあまりバタバタ飛び回ることなくってどんなんや?
とにかく元気に自由にピアノを弾いてほしい。これ、みんなの願いですね。
  • 2010-05-20 09:42
  • URL
  • mkm #0ls4tc0A
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Everlasting ・・・

皆、チェハという名前で生きていたピアニスト 、クリス・ユンに恋をした。
qooちゃん! 私も生きている限り「チェハ!」と呼び続けます^^


>少し遅れて会場に・・・
・・・ここから最後までどれくらいの時間でしょう・・・

目に見えるすべての色と、頬を撫でていく風がチェハの音楽とひとつになり、
海へ 空へ、世界へ 未来へ、
時が止まって、自由になったチェハの心がどこまでもどこまでも広がっていくのが見えました。

何からの束縛もなく心が自由で在る時、人は真の幸せを感じることが出来るのですね。
mkmさんが皆の願いを込めて書いて下さったラストの11行は、私の心も一緒に「春のワルツ」から解放してくれました。
mkmさんとチェハから、この時ウニョンがそうであったように私も永遠の時間を頂きました^^
素晴らしい、ラストシーンを本当にありがとうございました。
これからはもっと自由にこれまで以上に「春のワルツ」を愛することが出来る、そんな喜びにひたひたと、浸っています。

タイムリーに、先日掲載されたインタビュー記事では、トヨンさんの「春のワルツです。」発言もあり、心底「春」が輝いて見えますね。
青空さん、私も昨晩は1号店の復活記事をゆっくり読んでいて、気がつくとエリザベート コンクールのLIVEが始まる時間になっていました。
ファイナリストの今年の共通課題曲は昨年の作曲部門優勝者、韓国のJeon Minje 君の曲です。3曲目まで聴き終えると、カーテンの外はすっかり明け方のマジックアワー、神秘的なチェハブルーの世界でした。

mkmさん、15年の方はいつか又、ゆっくりゆっくり再開して下さいね (^_-)
ピアノ♪さんとの専門的なお話が伺えたり、皆さんとお喋りが続けられたら、物語は仕上がらなくてもその方が嬉しいくらいです(笑)。
  • 2010-05-27 13:22
  • URL
  • Christopher #cFdaZFf2
  • Edit

Re: Everlasting・・・

>>少し遅れて会場に・・・
>・・・ここから最後までどれくらいの時間でしょう・・・


Christopherさん、スルドイ………。
1年かかっても表現しきれなかった個所なんです。
私の感じでは、最低でも20~30分。リサイタルの終盤でもよいのです。
この間のウニョンの気持ちでもチェハの気持ちでも書ければよかったのですが、もうここまでくると感無量といいますか(私が感慨に浸ってどうする!?という話ですが)、この時間を言葉で表現することができませんでした。
というより、目の前に浮かぶ情景を表現する言葉を私が持ち合わせていなかったと言った方が正確かもしれません。


これがドラマであれば、音楽に乗せて映像を流すことで時間の経過を表すことができますね。
ここで流すのは多少「回想」シーンがあってもいいと思いますが、
回想だけではなく、やはり「未来」への思いを表すようなものであってほしいと思います。
それは各地のホール(大きな街だったり、田舎町だったり)で演奏するチェハの姿でもあるでしょうし、家族を連れてヨーロッパ各地を旅する姿もいいですね。
そして最後は島に帰ってくる…?


うん、突っ込んでいただいたお陰で多少何かが見えてきた気がします。
実は先日、qooちゃんに「?」付けられた「島の四季」も確かに説明不足だと思い、何とか自然に受け入れていただけるように手を入れたいなと思っていました(こちらは第1話とエピローグに数行追加すれば何とかなると思います)。このラストシーンも何とかできたらしたいと思います。今いろいろ抱えているので、すぐには無理ですが。


他にも自分では引っかかりを感じながらどうしようもなかった個所がありますので、どんどん突っ込んでいただいた方がうれしいです。
突っ込んでいただくとそこから何かが見えてきたりしますし、
引っかかりが解消されることも多いんです。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m m(_ _)m


先日のトヨン君のインタビューでの言葉、
「一番気に入っている作品は『春のワルツ』です。」
私も本当にうれしかったです。トヨン君の純粋で無心の演技に引き込まれて、チェハが頭から離れなくなったあの頃を思い出しました。
この頃朝から出かけてしまったり、家にいてもやることがあってテレビを見る余裕がなかったのですが、今日ひと仕事終えて TBSの「春のワルツ」をつけてみると、ちょうどカングを本屋さんに連れて行くシーンでした。
やっぱりチェハは素敵だ!、と改めて惚れ直したところです。(*^_^*)
  • 2010-05-27 21:28
  • URL
  • mkm #0ls4tc0A
  • Edit

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プロフィール

そよかぜおばさん

Author:そよかぜおばさん
韓国ドラマ「春のワルツ」で描かれなかった15年間に興味を持ち、何とかこの空白を埋めてみよう!と皆さんからアイデアを頂きながら進めてきました。ドラマ後の物語(ピアニスト クリス・ユンの復活)も同時進行させています。「空白の15年」はまだ6年ほど残っていますが、「復活編」はひとまず完結いたしました。


これとは別に趣味のクラシック音楽の話、印象に残った本やテレビ番組、映画の感想など思いつくまま気の向くままにお話ししたいと思います。

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