「海峡」

 長らくご無沙汰をいたしました。m(_ _)m

 
 しばらく難しい書類の作成に追われてなかなかこちらに手が回らずにいました。ようやく仕上げてホッとした反動か、本を読むよりやたら映像が見たくなり「春」の4話くらいから見直そうかと思いながら、何となく懐かしくなった「遥かなる絆」(2009年NHK)を一気見し、それに続いて朝ドラ「ゲゲゲの女房」に眞島秀和さんが出演されると知り、眞島さんが以前に主演された「海峡」(2007年NHK)を久しぶりに見ました。「海峡」は2007年の放送時に見て深い感銘を受けたドラマですが、大変素晴らしく胸に迫ってくる内容で、ノンフィクションのリアルさに心の中のチェハとウニョンが霞んでしまったので、慌てて封印したっきり見ていなかったという「曰くつき(?)」のドラマです。


 久しぶりに見て改めてはまってしまい、1話→2話→3話と見て、今度は3話→2話→1話という訳のわからないリピートをしています。終戦直前に出会った韓国人の男性と釜山生まれで釜山育ちの日本人女性が愛し合うようになり共に生きたいと心から願い、ひたむきに生きようとするものの国境を超えることができず引き離されて、そのまま28年余りの歳月を別々に生き、ようやく人生の終盤に再会を果たすという物語です。二人の愛を阻んだ国境が日本と韓国を隔てる「海峡(玄界灘)」に象徴されています。それぞれ別の人と結婚し、それなりに幸せな人生を送った二人ですが、相手を思う気持ちはやはり変わることがない。それが最後のシーンに凝縮されて、何度見ても心を揺さぶられるのを覚えます。


 実際に結婚して長い年月を共にした伴侶を大切に思いながらも、結ばれることなく引き離された相手を思う気持ちもまた真実であり、この二つが共存することは決して伴侶に対して不誠実なのではないと感じます。愛し合いながらも添い遂げられなかった二人の哀しみに戦争の残酷さ、国と国、民族が争うことの愚かさを思い、二度と繰り返すことがないようにと祈らずにはいられません。


 このドラマの主題歌が「かささぎ」。かささぎ(鵲)は韓国の国鳥だそうで(日本名はヤタガラスで佐賀平野だけに生息)、七夕の牽牛と織女の物語に登場するそうです。恋文を預かったのにそれをなくしてしまい、二人が会えなくなってしまった。その責任を取って二人を隔てる川に羽を広げて橋の役割を務めるようになったとか。七夕の日に、ご紹介いたします。 


  http://www.youtube.com/watch?v=WUC429b7DS8


(アドレスを貼り付けてから動画を見たら、何と「春のワルツ」のグリーンミュージックオフィスやキムパブ屋さんが…。(@_@。この動画を作った方って……???)


mkm





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コメント

「かささぎ」

ハマりついでに「海峡」の小説版「かささぎ」(NHK出版)を図書館で借りて読みました。
いわゆる「原作本」ではなく、「海峡」の脚本を書かれたジェームス三木さんによってドラマ放送(’07年11月)のおよそ半年後に出版されたものです。恐らくリクエストが多かったのでしょうね。


ドラマでは恐らく時間の都合上、割愛されたエピソードが小説版にはちゃんと書かれていたので「なるほど、そういう事情だったのか」と納得できるところも多々あり助かりました。主人公の一人 朴俊仁(日本名 木戸俊二)が朝鮮戦争後に別の女性とが結婚した時期と主人公の二人が再会した時期がドラマとは違っていましたので、ドラマはかなり脚色されていて小説版は事実に基づいて書かれたのかと思っていたのですが、少しネットサーフィンしてみたら、このドラマの演出を担当された方の文章を見つけました。それによるとやはりお二人の再会はドラマの通り昭和50年(‘75年)だったそうです。とすると小説版の方は、モデルになった方への配慮から少し事実を変えて書かれたのかもしれません。


あと、台詞の言葉がドラマと小説版で違っているところがありました。ドラマが放送された後にあえてドラマとは異なる言葉を登場人物に話させた、ということは、ジェームス三木さんの思い描かれた言葉はこちらだったのかな?、なんて思わず想像してしまったり。
脚本は現場で監督・演出・俳優の意向で書きかえられてしまうという話を聞いたことがありますので(でも私はドラマのセリフの方が好きです……。ジェームス三木さんごめんなさい。 m(_ _)m)。きっと心の中に眞島秀和さんと長谷川京子さんが演じられる主人公がしっかり住み着いてるからですね。


今もNHKのHPに残る「海峡」のHPには「『その時代』を知らない日韓の人々が、一緒になって『今の時代』をかみ締めながら、撮影は進行しました。」との一文が見られます。
そのスタッフの思いが、見る者に伝わってくるのだと改めて感じた次第です。
  • 2010-07-11 23:07
  • URL
  • mkm #-
  • Edit

情けない…

久しぶりにコメントするのにパスワード入れ忘れました。
上のコメント、少し手直ししたかったんですが、ま、いいか…。
  • 2010-07-12 00:08
  • URL
  • mkm #0ls4tc0A
  • Edit

眞島秀和さん

切れ長のお目目で、今日も熱血ないい演技しておりましたね…げげげ・・・
「海峡」・・・リアルタイムの3回目だけ見た記憶はあるのですが…
で、ホームページを覗いてきました。
>結ばれることなく引き離された相手を思う気持ちもまた真実であり、
>この二つが共存することは決して伴侶に対して不誠実なのではない
>と感じます。
はい、mkmさ~~ん、この思いが伝わってきて苦しいほどですね…
再会のシーンでの二人の会話……
「もう私の夢には出てこないでください……」
「はい、そういたします……」
(T0T)(T0T)(T0T)(T0T)切なすぎて号泣……
さださんの「かささぎ」もずっぽりハマってまたまた号泣しちゃいました。
しっかり観てみたいと思います。
  • 2010-07-16 20:24
  • URL
  • qoo #sSHoJftA
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Re: 眞島秀和さん

>この思いが伝わってきて苦しいほどですね…


はい、そうなんです。本当に「切なくて、切なくて」。でも重過ぎないところがまた良いのですね。


惜しむらくは第3話があまりにかけ足になってしまったこと。もっと丁寧に描いてほしかったと思う部分が多々あります。全4話構成にするか、第3話だけはせめて90分枠か2時間枠にしたらもっと良いドラマになったと思います。


でも「小説版」にもドラマ以上に詳しいエピソードはありませんでした。入れようと思えばいろんな物語を入れられたと思うのですが、モデルになった女性がご健在ということであまりフィクションを入れられなかったのかもしれません。


最後の再会シーン、二人が交わす言葉も素晴らしいのですが、今回見直してみて「もう私の夢には…」前後の眞島さん演じる朴俊仁の表情の微妙な変化が素晴らしいことに気付きました。言葉の裏にある本当の思いが表れていて…。


この切ない物語、「春」のチェハとウニョンに勝るとも劣らず…(なんて比べてどうする?という世界ですが)、1話→2話→3話、3話→2話→1話とリピートして、もう一度1話から見て昨晩見終わり、そろそろやめよ、と思ってるところです。(^^;)
  • 2010-07-16 22:54
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  • mkm #0ls4tc0A
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そよかぜおばさん

Author:そよかぜおばさん
韓国ドラマ「春のワルツ」で描かれなかった15年間に興味を持ち、何とかこの空白を埋めてみよう!と皆さんからアイデアを頂きながら進めてきました。ドラマ後の物語(ピアニスト クリス・ユンの復活)も同時進行させています。「空白の15年」はまだ6年ほど残っていますが、「復活編」はひとまず完結いたしました。


これとは別に趣味のクラシック音楽の話、印象に残った本やテレビ番組、映画の感想など思いつくまま気の向くままにお話ししたいと思います。

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