ピアニストの饗宴

今年の5月か6月、新聞の広告で「リリア音楽ホール・ガラ」というコンサートを見つけました。埼玉県川口市にあるリリア音楽ホール開館20周年記念として、3回にわたるガラ・コンサートが開かれるとのこと。
その第1回が「ピアニストの饗宴」。新聞の広告文には


「人気ピアニスト4名によるソロあり、デュオあり、そして8手による演奏も。ピアノの魅力を存分に」


と書かれ、演奏されるのは田部京子さん、小川典子さん、横山幸雄さん、仲道郁代さんの4名。田部さんと小川さんのデュオ(連弾)は以前に聞いたことがあり(とっても素敵でした)、あとのお二方はお名前は存じ上げていますが演奏はテレビで聞いたことがあるくらい。2台ピアノも8手も聞いたことがありませんでしたので、「面白そうだな」、と切り抜いておいたコンサートに、運よく行けることになりました。\(^o^)/


プログラムは、
①S.ラフマニノフ:6つの小品 Op.11 より
1 パスカロール、2 スケルツォ、3 ワルツ、6 スラヴァ!
②F.シューベルト:幻想曲ヘ短調 D940
③C.サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」より
1 序奏とライオンの行進、7 水族館、10 鳥かご、11 ピアニスト、12 化石、13 白鳥、14 終曲
④M.ラヴェル:ラ・ヴァルス
⑤B.スメタナ:モルダウ(交響詩「わが祖国」より)
⑥G.ビゼー:カルメンの主題による幻想曲


①は横山さんと仲道さん、②は田部さんと小川さんによる連弾。
③は田部さんと小川さん、④は仲道さんと横山さんによる2台ピアノでのデュオ。
⑤と⑥は、2台8手(ピアノ2台での連弾。実は当日まで「もしかしてステージにピアノが4台並ぶの???」と思っていましたが、さすがにそれはありませんでした。なお、ピアニストの組み合わせは①~④と同じです)。


1台でもオーケストラ並みの音域を持つピアノが2人のピアニストの連弾や2台ピアノでの合奏になると、その響きは一段と複雑に、そして豊かになります。この日の演奏が素晴らしかったのは言うまでもありませんが、ピアノでこんな演奏ができるんだ、という発見や驚きも感じました。また④の後で、ステージのセッティング替えの間に4人の演奏者のトークがありましたが、普段はお一人でのステージがほとんどなので、ピアニストの皆さんにとってもこういう演奏会は珍しく、それだけに楽しみにされていたそうです。


一つ驚いたのは、見たところ全く同じに見えるピアノの椅子(あの黒い長方形のもの)を演奏者が変わるたびに入れ替えていたことでした。デュオの組み合わせが変わる時にはそれまで出ていた2つの椅子を引っ込めて別の物を持ってきますし、同じ二人組でも第一ピアノと第二ピアノが交替する時には椅子も入れ替え。
(どなたの椅子かわかるように、どこかに印がつけられているのでしょうか?) しかも田部・小川組は2つの椅子をピアノに対して縦長に並べるのに対し、横山・仲道組の椅子は横長に並べて置かれ、しかも曲によっては仲道さんの椅子の後方の脚にゲタを履かせて高くする、などの操作が行わることに目が吸い寄せられました(どういう意味があるんでしょうね? もしかしてペダルを踏む時にゲタを履かせてたのかな?)。


4人そろっての演奏になると、どれだけ賑やかだろうと想像していましたが、実はピアノは1人が1台を演奏する時に一番よく響くもののようです。やっぱり2人で1台のピアノを同時に演奏するのはいささか窮屈なんでしょうか? または一度に4本の手で弾くようにはできていない、ということなんでしょうか? とにかくピアノが本当によく響いているなあと感じられたのは、プログラム③と④の2台ピアノの曲でした。


でも2台8手も面白かったです。「誰がどのパートを弾いているかは、まずわからないと思います」と横山さんが仰っていましたが、「モルダウ」は音の高さと手の動きから何となくわかった気がしました(って、合ってるかどうかは知りませんよ~)。最後の「カルメン」は全くわかりませんでしたが。


一人のピアニストの世界をじっくり聴けるリサイタルも素敵ですが、たまにはこういうのも楽しいなと思いましたし、何よりピアノのすごさを感じた一日でした。


mkm



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そよかぜおばさん

Author:そよかぜおばさん
韓国ドラマ「春のワルツ」で描かれなかった15年間に興味を持ち、何とかこの空白を埋めてみよう!と皆さんからアイデアを頂きながら進めてきました。ドラマ後の物語(ピアニスト クリス・ユンの復活)も同時進行させています。「空白の15年」はまだ6年ほど残っていますが、「復活編」はひとまず完結いたしました。


これとは別に趣味のクラシック音楽の話、印象に残った本やテレビ番組、映画の感想など思いつくまま気の向くままにお話ししたいと思います。

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