トンイ 第23回  ~王様の孤独~

ここしばらく感じていたことなんですが、今回の放送を見てつくづく王様って孤独な存在なんだな、と思いました。


誠心誠意仕えてくれる者ももちろんいるのでしょうけれど、自分たちの利権のため王様を利用する者も少なからず。今はチャン・オクチョンを立てる南人(ナミン)派が幅を利かせていますが、彼らは王様の前ではいかにも忠義面をするものの腹の中では自分たちの権力を確かなものにするため、王様の母親を毒殺しようと企て、そのため王様の母親の侍医を買収しようと王室の財産を横流しし、それがトンイによって暴かれそうになると今度はトンイを亡き者にしようと企む…。王妃は既に無実の罪を着せられて宮廷を追われ、チャン・オクチョンが後釜に決まっています。まあほんとにやりたい放題。


王様が女性として心から愛していたのはチャン・オクチョンでしたが、王妃のことも大事に思っていたはず。王妃に不利な証拠ばかり並べられて、やむなく王妃を宮廷から出しましたが信じられない信じたくない思いはあったでしょうに、それを相談できる者がいません。


今回もチャン・オクチョン派はすべての罪をトンイに着せようとしています。もちろん王様は信じたくないんだけど、本人が見つからないのでどうしようもなく…。
予定通りチャン・オクチョンの王妃任命式は行われますが、その式での王様の虚ろな表情は何とも痛ましい限りでした。それまで愛していたオクチョンのことが少しずつ信じられなくなってきてるんでしょうね…。


ドラマでは明らかにされていませんが、恐らくチャン・オクチョンは宮廷に入ってから王様の気に入られるようあの手この手を使って今の地位を手に入れたのだと思います。それでも最初のうちは自分の力で少しずつ這い上がっていったように思われますが、以前お話ししたように兄の陰謀を知りそれに加担してからというもの「悪女」への道、まっしぐら。それに対してトンイは王様の気に入られようとか、もっと高い位に上りたいという欲がないので、王様としては心安らぐ存在なんだと思います。今はまだ女性として意識していませんが、この先トンイが王様にとってますます大切な存在になっていくんでしょうね。


肝心のトンイはオクチョン一派に追われ、深手を負って倒れ、行方不明に。「どんなに探しても見つからなかった」そうですが、血を流しながら逃げてたんですから、血の跡を追えば簡単に見つかるのでは?と思いつつ、誰か親切な人に助けられたんだろう、とトンイのことはあまり深く考えずに(ドラマはあと37回も続くのですから、無事に決まってます!)、今回はただただ王様に同情しておりました。


でも本当に宮廷って恐ろしいところ。こんな話が続くと、王様が身分を隠して庶民と一緒にお酒を飲みたがる気持ちもわかります。「ドロドロモード」かなり高まって辛くなってきましたが、どこかでスッキリさせてもらえることを期待して、なるべく気楽に楽しませてもらいます。




mkm




スポンサーサイト

コメント

第24回

今回、流人が登場しました。都から遠く離れた平安道義州(ウィジュ)‐‐朝鮮半島の西側の付け根あたりの町‐‐に流された両班です。驚いたのが、この流人の待遇。日本で流人といえば離れ小島に流されて、自分で魚を取ったり住人の仕事を手伝って食べ物を分けてもらったり…というイメージがありますが、なんとこの時代の朝鮮の流人は一般家庭にホームステイのような感じなんです。ちゃんと一部屋与えられて食事ももらえて外出自由。よくそれで逃亡しないな、と感心してしまいました。他の町に移動するには通行手形か何かが必要だったのかもしれません。


どうもこの流人、態度が悪くてなかなか一か所に居つけなくて、あちこちの家をたらい回しにされているようです(または流人のお世話は輪番制?)。何軒目かの家にトンイがたまたまお世話になっていて知り合うことになりましたから、これからの展開に関わってくることでしょう。


トンイが都から姿を消して4ヶ月経っているそうです。王様は事件の真相を知っているであろうトンイに会って話を聞かねば、とトンイを必死に探し、トンイも自分が手に入れた証拠を王様に届けなければ、と遠く離れながら王様を思います。二人とも「お役目」がらみで相手のことを思っているようですが、本当はそれだけじゃないんですよね。でもまだ二人とも自分の気持ちに気がついていないんですね(王様役をもっと若い俳優さんが演じていれば、もっと切ないのに…とまたしても考えてしまいます)。


不正の疑惑もあって王様が王妃となったチャン・オクチョンを訪れることもなくなっているようです。トンイの亡骸が見つけられなかったため、チャン・オクチョンはいつか証拠を手にしたトンイに全てを暴露されるのではと怯え、自分の産んだ男子がまだ正式な後継ぎに認められないことを焦り(この当時、朝鮮国王の後継ぎを決めるには清国の承認が必要だったそうですが、これがなかなか下りなかったらしいんです)、心の休まる時がなさそうです(だから悪いことをしてはいけないんですね)。


清国の承認を得るためにチャン・ヒジェが例によっていろいろと策をめぐらして、何とトンイのいる義州へ。次回が楽しみです。^^
  • 2011-09-20 18:31
  • URL
  • mkm #0ls4tc0A
  • Edit

第25回

今回も首都ピョンヤンを離れた義州でのお話がメインです。


トンイが生きているのでは、という不安を消せないまま、自分の地位を確かなものにするため、我が子が正式に後継ぎに認められるよう謀るチャン・オクチョンと、妹のために陰謀の限りを尽くすチャン・ヒジェと、彼が義州にやってきた目的が何かを探りつつ早く都に戻って王様に彼らの悪事を示す証拠を届けねばと焦るトンイ、それに前回登場した流人が絡み、トンイの少女時代に彼女を助けてくれた人も出てきて、お話としてはなかなかよくできているなあと感心しました。ただトンイにしては少し不用心に過ぎるのではないかと思われる行動のため、彼女はとうとう………。
(こういう展開にしないと60回も続けられないんだよね、とは思いつつ、トンイはもう少し用心深い人ではないかとも思い………)。


一つ疑問が。前々回でしたか、王様が狩りに出かけて鹿を射止めた時(粛宗は矢を射るのが苦手なようです)、「ただ鹿を獲ったと言っても信じまいから、この鹿の皮で靴を作ってやろう」とトンイに立派な革靴を作ってくれました。ただその靴が届けられた時は既にトンイは行方不明になっていたので、その靴はずっと王様の部屋に箱にいれて布に包んで置かれていたのです。それを王様の留守中に訪ねて来たチャン・オクチョンが見つけて、それがトンイのためのものだと気づいて嫉妬の火をメラメラと燃やすんですが、どうしてトンイのものだとわかったんでしょう?


王様がトンイを探させていることはその直前に兄から聞いていましたが、それだけでその靴がトンイの物だと思うのはいささか思い込みが強いようにも思います。特にトンイの名前が刺繍してあるようにも見えませんでしたし。自分へのプレゼントである可能性は考えなかったのかなあ? それともひと目見ただけで自分に合うサイズではないと気づいたのか?(ついでに言えば、どうして王様がトンイの足のサイズを知っていたのかも疑問です)。


自分を宮廷から追い出したがっていた王の母を毒殺し、王妃を無実の罪で宮廷から追い、晴れて王妃の座についたものの、その頃から粛宗の心が自分から離れ始めたことを感じ取って焦ったり嫉妬に身を焦がしたりするチャン・オクチョンをイ・ソヨンさんが熱演しています。兄の悪巧みに加担したばっかりに、オクチョンはかえって辛い思いをすることになりました。これから辛さが雪だるま式に増大しそうな気がします。


「春のワルツ」の時はイナ一人の問題でしたが、「トンイ」では派閥争いが絡んできます。つくづく宮廷って大変な世界だと思います。
  • 2011-09-28 18:33
  • URL
  • mkm #0ls4tc0A
  • Edit

第26回&第27回

何だか毎日バタバタしているうちに、あっという間に1週間。26回の感想を書く前に27回が放送されてしまいましたので、今回は感想文2つ分となりました。


まず第26回。
一度はチャン・ヒジェに捕えられたトンイですが、流人くんの活躍でなんとか放免され、都へと向かいます。(この展開はなかなか面白かった)。^^

ただチャン・ヒジェの部下がトンイを必死になって探しているのに、普通の姿で都までの旅をするってあまりにも不用心ではないかとハラハラ。男装するか、みすぼらしい服装にするか、老婆になりすますか。いずれの場合も顔に泥や煤を塗るくらいのことはしないと、すぐに見つかってしまいそう…。


それから自分の目的のためならとことん非情になれるチャン・オクチョンが、意外に普通の女性の心を持っていることも感じさせた一幕がありました。
王様がトンイのことを思っていると知って、「かつて私は『王の心など信じはしない。自分を信じる』と言いましたが、誰よりも王の心を信じたかったようです。」と、涙を流しながら母親に告白する姿から、やはり最初は欲得ずくで王様に近づいたのでしょうが、王様のことを思ってもいたようで、何だかほっとしました。
(ただその王様にあんなにひどいことをしたのだと思うと、やっぱり「あなたは間違っている」と言わざるを得ないんですけれど)。


そのオクチョンが第27回では王様の心を繋ぎとめ王妃の地位を守るために、元の王妃と西人の仕業に見せかけて自ら毒を飲みます。(そこまでやるか………、です)。オクチョンの執念、恐るべし。


その王様はトンイのことで頭がいっぱい。トンイがチャン・ヒジェに捕まったという情報が届いたものだから、居ても立ってもいられない様子です。4ヶ月以上もトンイの安否が確認できなかったものだから、トンイへの思いが一気に深まってしまったようです。(チャン・オクチョン派のしたことは全部裏目に出てしまったわけですね)。


トンイも最初は王様への忠義の気持ちと南人の陰謀を許せないという気持ちから動いていましたが、いつしか王様を慕わしく思い始めた様子。


都ではトンイは指名手配犯扱いで、門という門に人相書きが配られ、厳重に検問が行われていて簡単には都に入ることができません。一刻も早く都に行かねば、王様にお会いしなければ、とトンイが焦る様子に、その気持ちもわかるけど危険を冒して捕まるより、チョンス兄さんかソ・ヨンギに手紙を書いて、義州から同行してくれた人かその執事に届けてもらうことはできなかったのかなあと思いましたが、これはトンイが王様に会いたいと思っている気持ちの表れなのかなとも思えるようになりました。
  • 2011-10-11 12:29
  • URL
  • mkm #0ls4tc0A
  • Edit

第28回

今回は何だか息苦しさを感じました…。


「なぜあのような無茶を…?」と妹をなじる兄ヒジェに、チャン・オクチョンは「賤民の子に生まれながら、この国の王妃に上りつめるという無茶な夢を抱いたからでしょう。かつての自分だったら絶対にできないと思うことをやってのけて手に入れたこの位を奪われたくはなかったのです」と答えます。その言葉に、無茶が無茶を呼ぶんだよねえと妙に納得しながら、その無茶が兄ヒジェに引き継がれ、ヒジェの命令で南人一派がまたしても無実の人を捕え、トンイを捕まえようと躍起になる様子を見ていると「そこまでやるか?」オンパレードでした。


そうは言っても、トンイを捕えようとする南人一派の動き、トンイの手掛かりを少しずつ見つけたソ・ヨンギとチョンス兄さんの動き、義州からトンイを都まで連れてきてくれた女性とチョンス兄さんとの再会などなど人と人の巡り合わせが自然に描かれ、あちこちにうまく仕掛けがしてあることに感心しながら見ていました。


そしてラストシーンでようやく王様がトンイを見つけてくれて、まずはひと安心。トンイが弾くヘグムの音色が王様をトンイのもとへと誘ったのでした。いつだったか「このヘグムが王様とトンイを結びつけるんだろうな」と書きましたが、その読みが当たって何だかうれしいラストシーンでした。もうこれでトンイも全速力で逃げることはなくなることでしょう。


でもまだまだ28回。これからも山ほど波乱はあるんでしょうね。


今までに何度か「王様を演じる俳優さんがもう少し若ければ…」と呟きました。今もその思いは変わらないながら、撮影当時36歳のチ・ジニさんだから孤独な王様をより深く演じることができ、その孤独が深かったからこそトンイの若々しさ真っすぐさ無欲さに癒され救われたことが良く分かるようにも思います。これからの展開が楽しみです。
  • 2011-10-17 09:40
  • URL
  • mkm #0ls4tc0A
  • Edit

細かいことですが、

トンイの兄のヘグムがどこから出てきたのか? 義州を出る時には持ってなかったはずなので、唐突感が。


それから監察府(カムチャルブ)の上司であるチャン尚宮(サングン)と同僚のチョンイムはようやくトンイと再会できたのに、なぜトンイのそばを離れたのか? 一旦、トンイと別れてからチャン尚宮がチョンイムに「トンイと一緒にいてやれ」と命じたのが腑に落ちませんでした。「自分は王様にトンイのことを伝えるから、お前はトンイと一緒に残りなさい」だったら納得なんですけれど。


思い出したので、追加しておきます。
  • 2011-10-17 20:11
  • URL
  • mkm #0ls4tc0A
  • Edit

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

そよかぜおばさん

Author:そよかぜおばさん
韓国ドラマ「春のワルツ」で描かれなかった15年間に興味を持ち、何とかこの空白を埋めてみよう!と皆さんからアイデアを頂きながら進めてきました。ドラマ後の物語(ピアニスト クリス・ユンの復活)も同時進行させています。「空白の15年」はまだ6年ほど残っていますが、「復活編」はひとまず完結いたしました。


これとは別に趣味のクラシック音楽の話、印象に残った本やテレビ番組、映画の感想など思いつくまま気の向くままにお話ししたいと思います。

最新コメント

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード