トンイ 第35回

いろいろと考えさせられることの多い第35回でした。
この回だけで感想文のテーマが3つも浮かぶくらい。(笑)


まず一つ目です。
「コムゲ(賤民の秘密組織)」の頭の娘である、という事実は私が考えていた以上に重いことだったようです。トンイの少女時代のお話は、当時の役職や地位に関する用語の意味がよくわからなくて「???」のうちに進んでしまい きちんと理解できなかったところも多々ある上、放送から半年以上たっているためこちらの記憶もいささか怪しくなっているのですが、コムゲの事件は人々の記憶に長く残るほど強烈なものだったようです。しかもコムゲは何も悪いことはしていなかったのに、誰かの陰謀のせいで世間の人々からは世にも恐ろしい凶悪犯だと思われていたうようなのです。今の日本で例えるならば、猛毒を用いたテロ事件を起こし、大勢の人を死傷させた某宗教集団に近いかもしれません(もちろんこちらは有罪ですが)。


あのトンイがどうしても自分の素性を明かせなかったのは、父と兄の無実がまだ証明できないことだけでなく、コムゲの事件そのものが世間の人に誤解され恐れられていたせいだったのか、と今になってようやく納得した次第です。


事の次第をまとめると、
・トンイの父は検死官で、捕盗庁(ポドチョン=警察のようなもの)で働いていたソ・ヨンギはトンイの父を師匠のように思い、信頼していた。
・トンイの父は、コムゲの頭でもあった。
・都で両班殺しが相次ぎ、それが南人の陰謀だと気付いたトンイの父はそのことをソ・ヨンギに告げたが、南人らはすべての人殺しをコムゲの仕業に見せかけ、ソ・ヨンギの父まで殺してしまった。
・ソ・ヨンギはトンイの父が自分の父親を殺したとはとても信じられず、トンイの父に真偽を尋ねるがトンイの父はひと言の弁解もせず、死刑になった。
・ソ・ヨンギはまだ少女だったトンイを「一度だけ」と逃がしてくれたが、その際トンイは「お父さんは悪くない。犯人を探して」と言い残し、その言葉がいつまでも気になったソ・ヨンギはずっとトンイを探していた。

となります。


トンイの父が自分にかけられた疑いを否定せずに死んだため、ソ・ヨンギはトンイの父を父親殺しの犯人だと考えざるを得なかったのですが、納得できない思いをずっと抱き続けていたようです。ですから彼はトンイがコムゲの頭の娘だったことを突き止め、これは王様に報告せざるを得ないと一度は考えましたが、一連の事件の真相をチョンス兄さんから知らされてトンイの父が無実が無実であること、そしてトンイの父が罪をかぶったのは自分のためだったことを知って、自分も父を殺した真犯人を探そうと決意し、トンイの素性は隠し通すことにしました。


「そなたは尚宮の地位が自分に不相応だと言ったが、この地位が与えられたのには理由があるのだ。この地位で自分にできることをして王様の信頼の応えろ。自分のことは最後まで隠し通せ」というソ・ヨンギの言葉に、彼が正義を重んじる心、王様を思う心、そしてトンイへの信頼が感じられ、胸が熱くなりました。
これが二つ目のテーマ。


そして三つ目が、王様の思いです。
トンイはやはりすべてを話そうと王様を訪ねますが、ソ・ヨンギがそれを押しとどめ、別の話にすり替えました(私にはよくわかりませんでしたが、ソ・ヨンギの作り話もそれなりに重い罪になるようです)。
夜になってトンイを訪ねた王様は、トンイにもトンイの父にも罪はないこと、すべては王である自分の責任だと考えていることを話します。いつも民を思い遣ると言いながら、自分の思いは賤民に届いていなかった。天が自分にトンイを与えてくれたのは自分がトンイを通して賤民の悲痛な叫びを聞くためだと思っている、との王様の言葉にトンイは心を揺さぶられたようでした。


とりあえず絶体絶命の危機をやり過ごしてもトンイの心がすっかり晴れたわけではないでしょうが、今の地位で自分にできることをしろ、というソ・ヨンギの言葉、トンイを通して賤民の思いを聞く、と言った王様の言葉に自分の使命とこれからの生き方を改めて考えたことでしょう。


そんなトンイに比べると、自分たちの利権を守るためだけに手を結び、次々と悪事を企むオクチョンと南人の愚かさ、浅ましさが一層際立ちます。彼らの最後の対決はもうすぐです。


と、なかなか見ごたえのある35話でした。
(頭をまとめるのに何日かかったことやら? 笑)





mkm





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Author:そよかぜおばさん
韓国ドラマ「春のワルツ」で描かれなかった15年間に興味を持ち、何とかこの空白を埋めてみよう!と皆さんからアイデアを頂きながら進めてきました。ドラマ後の物語(ピアニスト クリス・ユンの復活)も同時進行させています。「空白の15年」はまだ6年ほど残っていますが、「復活編」はひとまず完結いたしました。


これとは別に趣味のクラシック音楽の話、印象に残った本やテレビ番組、映画の感想など思いつくまま気の向くままにお話ししたいと思います。

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