福間洸太朗 ピアノリサイタル

いまだ昼間は半袖1枚で過ごせる陽気ながら、ようやく金木犀が花開いた とある休日に福間洸太朗さんのピアノリサイタルに行ってきました。


プログラムはこちらです。


ショパン / 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ 第15番 ニ長調 Op.23 「田園」
スメタナ / モルダウ(交響詩「わが祖国」より)(ピアノ編曲:福間洸太朗)
   (休憩)
リスト / エステ荘の噴水([巡礼の年第3年」より)
リスト / 泉のほとりで(「巡礼の年第1年スイス」より)
カスキ / 泉のほとりの妖精 Op.19-2
ドビュッシー / 水の精(「前奏曲集 第2集」より)
          月の光([ベルガマスク組曲」より)
         水の反映([映像 第1集」より)
         喜びの島


この日のリサイタルには "Shimmering(かすかに光る) Water" というタイトルがつけられていました。ご自身の名前の「洸」をそのままタイトルにした演奏会をいつか開きたいと考えておられたそうですが、今年は水を題材にした曲をたくさん作ったドビュッシーの生誕150年であり、ご自身も30歳の節目を迎えた年なので「光」と「水」を描いた作品を集めてみました、とのこと。


前半は「舟歌」の後と、「田園」の後、そして後半は(少々記憶があやふやですが)「エステ荘の噴水」の後と「水の精」の後にトークが入りました。福間さんはステージトークにはまだあまり慣れておられないようで、とても初々しい印象でした。時には詰まりながら…のお話でしたが、演奏曲について、そして音楽への思いを丁寧な言葉で語ってくださって、その話しぶりに誠実なお人柄が感じられました。そして演奏はどれも穏やかで温かく、それでいて時にはとても力強くて引き込まれました。


どの曲も良かったのですが、一番印象深いのはご自身で編曲された「モルダウ」でした。もともとはオーケストラの曲であるものをピアノで演奏するのはかなり難しいことだと思われますが、出だしからとても伸びやかな演奏で、クライマックスもピアノ1台の物足りなさを感じさせることのない大変力強い見事な演奏でした。福間さんの演奏を聴きながら、以前この曲を4人のピアニストによる2台のピアノでの連弾で聴いたたことを思い出していました。1人での演奏では4人の迫力には及ぶべくもありません。でも全ての音は再現できていなくても、必要な音はきっちり入っているわけで、ある意味すっきりしていて聴きやすいとも言えます。何よりご自身の思いを込めた編曲だけあって、演奏が終わった時にはブラボーの嵐でした。で、休憩時間に「今の曲が入ったCD、ある?」と売店に殺到したお客さんが大変に多かったそうです。(残念ながら、「モルダウ」が入ったCDはありませんでした。いつか出たら、ぜひ買いたいと思います)。


このリサイタルのことは、福間さんが出演された「徹子の部屋」を見て知りました。新聞の番組欄に「ピアニスト出演」とあったので「どなただろう?」とチャンネルを合わせてみたら、「福間洸太朗さん」のお名前。そう言えば、どこかで見たことがあったかな…?という程度の認識しかありませんでしたが、丁寧で誠実なお話しぶりに好感が持てましたし、番組で披露された演奏も素敵でしたので、行けたら行ってみたいなと思っていました。ただ行けるかどうかがぎりぎりまでわかりませんでしたので、当日券を買うことに…。(正確に言うとリサイタル前日に電話したのですが、「今この電話でも予約できますが、当日券でも十分大丈夫ですよ」と言われて、つい当日券にしたのです)。


前日の電話の方のお話しぶりでは相当余裕があるように感じられたのですが、いざ行ってみるともう2階のバルコニー席しか残っていなくて焦りました。しかも席に着いて客席を見渡してみると、9割以上の席が埋まっていたのでビックリ。私が今までに行ったクラシックのピアノリサイタルでこれだけのお客さんが入るのはあまり記憶にありません。間に合ってよかったと、心底ほっとしました。


アンコールは2曲でした。
・ドビュッシー / アラベスク 第1番
・リスト / ラ・カンパネラ


拍手は鳴り止みませんでしたが、最後は客席に向かって両手を振って帰って行かれました。できることならもう1曲聞かせていただきたかったです。


またいつか福間さんのピアノが聴けますようにと楽しみに家路につきました。帰ってから少し調べてみると福間さんのブログも見つかりましたので、少しずつ拝見したいと思います。





mkm








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コメント

私もHPに行ってみました~♪

mkmさま!!!素敵な時間を過ごされましたね。
ミーハーな私は早速HPに行ってみました。
そしてら森と湖をバッグにしたお写真が・・・
スケジュールを拝見するとフィンランドでの公演が予定されているようですね。
なんか、イメージにぴったり、想像しただけでうっとりしてしまいました。
11月には東京公演があるようで、、、行けたらいいなって思います。
素敵なピアニストをご紹介してくださり、ありがとうございます。
  • 2012-10-14 20:28
  • URL
  • ちょうちょ♪ #On/TYujw
  • Edit

ちょうちょ♪さん ♡

お久しぶりです!

福間さんは本当にあの写真の雰囲気そのまま爽やか~な、そして涼やかな感じの方でした。
普通、ピアニストを目指す方はある程度の年齢になるとスポーツ(特に球技)禁止令が出たりするのですが、この方は普通科の高校に通われて、確かサッカー部に所属されていたと思います。音楽だけでない幅の広さを感じます。

東京のリサイタル、行けるといいですね。1日に2公演あるようですが、午前の部だとモルダウを弾かれますね。^^

福間さんとチェハは顔立ちは全然似ていないのに、あれ以来、私の目の前をチェハがうろうろしています。自分でも不思議だなあと思います。
  • 2012-10-15 18:28
  • URL
  • mkm #0ls4tc0A
  • Edit

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そよかぜおばさん

Author:そよかぜおばさん
韓国ドラマ「春のワルツ」で描かれなかった15年間に興味を持ち、何とかこの空白を埋めてみよう!と皆さんからアイデアを頂きながら進めてきました。ドラマ後の物語(ピアニスト クリス・ユンの復活)も同時進行させています。「空白の15年」はまだ6年ほど残っていますが、「復活編」はひとまず完結いたしました。


これとは別に趣味のクラシック音楽の話、印象に残った本やテレビ番組、映画の感想など思いつくまま気の向くままにお話ししたいと思います。

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